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一杯のコーヒー

輸入コーヒー豆の価格が高騰しています。産地の天候不順に加え、コロナ下での物流の混乱が主な要因のようです。中でも、世界のコーヒー収穫量の約35%を占める最大産地であるブラジルは2021年に100年ぶりと言われる水不足や寒波による霜害に見舞われ、生産量は前年の3分の2程度に減少したようです。水不足や霜害は実だけでなく木自体にもダメージを与えており、コーヒー産業が受けた被害の全容把握及びその回復にはしばらく時間がかかりそうです。

さらに、ブラジルはじめインド、ニカラグアなどのコーヒー大国の多くで、2050年までにコーヒー生産に適した土地の60%以上が失われるとの報告もあるようです。この予測は、気温の上昇や湿度の上昇、降雨量の減少など、さまざまな変化をもとになされていて、「コーヒー2050年問題」と呼ばれているそうです。

一方で、コーヒーの世界では、地球環境を守り、かつ、生産者を守るため、環境面と経済面のサステナビリティに大きな関心が寄せられています。日本のコーヒーメーカーやコーヒーチェーン店でも様々な形でサステナブルコーヒーの取り組みが進められています。

また、地球環境保全に向けた取り組みとして、下水汚泥にコーヒーを淹れた後に残るコーヒー粕を混ぜて嫌気性発酵することでメタンガスを主成分とするバイオガスを生成して発電に使う、さらに残渣(乾燥汚泥)を肥料として利用するという取り組みも行われています。

朝起きておいしいコーヒーを飲める毎日にもっと感謝しなければいけませんね。



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