WBC1次ラウンドプールBの日本は、4連勝で準々決勝への進出を決めました。実力的に順当とも言われますが、日頃経験しない遅い球はじめ、バリエーション豊かな投手が次々に出てきて初見で打つのは難しいと思います。それでも、ボールを振らない冷静さと一球にかける集中力で見事に打ち崩してくれました。そして、日本投手陣のコントロールの良さも特筆ものでした。
国際大会は、緊迫感のある試合の中にも各国選手の交流やそれぞれのお国柄を見ることができて心が和みます。チェコ代表の選手達は日本との試合終了直後にベンチ前に出て、日本ベンチに向かって拍手を送ってくれました。その様子を大谷選手がSNSで写真とともに「Respect」というコメントを添えて紹介しました。一方で、チェコ監督は日本戦翌日の記者会見に日本語で「必勝」と書いた鉢巻きをして登場し、「日本が私たちに対してどれだけ親切にしてくれたかの感謝の気持ち」と話したそうです。
世界一を決める戦いは勝ち負けが付きますが、お互いの個性を認め、健闘を称え合う姿は分断が進む国際社会にあって、人として大切にすべき価値観だと思います。引き続き、決勝まで熱戦とともに心温まる一コマにも期待したいですね。
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