いよいよ北京オリンピックが開幕しました。日本勢も既にメダルを獲得するなど活躍しています。また、女子モーグルで5位に入賞した川村選手がインタビューで、悔しさをこらえながら報道陣に感謝の言葉をかける姿はメダル以上に大切なものを見せてもらった思いです。あきらめずに挑戦する姿からは感動と勇気をもらえます。
さて、少し時間が経過しましたが先月も神戸市産業振興財団の勉強会に参加しました。「ポストコロナの戦略を考える」と題して、コロナ禍で厳しい状況にある航空業界の現状と航空会社の様々な取り組みについて貴重なお話を聞かせていただきました。直ちに特効薬が見つかるものではないでしょうが、地道な取り組みを継続しつつ、需要蒸発という経験したことのない状況のなかから、公共サービスとしての新しい景色を見出して欲しいと思います。
一方で、空港経営においては、滑走路等の基本施設と航空旅客ターミナルビルを一括で民間が引き受ける「コンセッション」方式の導入が進められてきました。民間事業者にとっては、利用客の増加によって航空会社からの賃料やターミナルビル事業における創意工夫で安定した収益を確保できることが最大のメリットですが、コロナ禍でその前提条件が崩れてしまっています。
国も運営権対価分割金等の年度越え猶予、空港運営事業期間の延長を可能とするなど支援を行っていますが、公共施設等を長期間にわたって運営していくうえでは、今後も様々なリスクが発生することが考えられます。効率性だけでなく持続性、利益の視点だけでなく地域の視点とのバランスを取りながら制度の熟度を上げていくことが大事だと思います。
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