国産主力ロケット「H2A」で9月に打ち上げられた月面探査機が来年早々にも月面に着陸し、月の誕生の謎に迫るそうです。
月の起源には、地球の隣で同時にできた兄弟説、地球表面から飛び出した親子説、飛んできた天体を地球の引力で捕まえた他人説、巨大な天体が地球にぶつかり飛び散った物質でできた巨大衝突説、があるそうです。月面探査機が特殊なカメラで岩石を撮影し、太陽光が岩石に当たって反射した近赤外光の波長を捉えて分析し、地球の成分と比較することで説の絞り込みが可能になるというものです。
この撮影には月表面にあるクレーター付近にピンポイントで着陸する必要があります。他国の先例では、数キロから数十キロという着陸誤差を、担当者自ら千本ノックと呼ぶピンポイント着陸想定実験により、百メートル以内に収める手応えを得ているそうです。
特殊なカメラという最先端の技術が千本ノックで磨かれた技で活かされるというのは何だかうれしい気持ちになります。技術開発が宇宙の謎に迫り、私たちの探求心を満たすと共に、新たな興味へと誘ってくれることを期待したいですね。
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