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攻めの姿勢

梅雨の季節になりました。気象庁は6月から「線状降水帯」の予報をスタートしました。記録的な豪雨が予想される地域を事前に予測し、早期避難や浸水被害の軽減に役立てるということです。

線状降水帯とは、次々と発生する発達した積乱雲が列をなし、長時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される線状の強い降雨を伴う雨域のことです。線状降水帯という言葉が頻繁に聞かれるようになったのはここ10年程度ではないかと思いますが、発生メカニズムは解明しきれていないようです。

そんな中でも、今回の予報は精度向上まで発信しないという待ちの姿勢ではなく、空振りを恐れず積極的に情報開示していくという豪雨災害頻発に対する強い危機感が感じられます。予報のポイントは、雲の元となる暖かく湿った空気の流入など海上での水蒸気観測を強化すること、スーパーコンピューターを活用した解析能力を強化することのようです。

日本が誇るスーパーコンピューター「 富岳 」は計算速度で2年間世界トップを維持し、最新のランキングでは2位となったようです。それでもその計算速度は毎秒44京2010兆回とのことでどれほど速いか想像することすらできない世界です。

最新の技術、機器を活用しても予測には試行錯誤が伴うと考えられますが、備えあれば憂いなし、準備も大事なシミュレーションだと思って更なる精度向上に期待したいですね。




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