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なるほどと思うまちづくり(その3)

​ロケットが導く未来

串本町で建設中の民間初の小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」の主要施設がほぼ完成し、今年中にもロケットの初打ち上げが実現するそうです。

小型ロケットは、世界的にも需要が増えていて、小型人工衛星の打ち上げニーズにロケットの数が追い付かず、順番待ちの状況が続いているようです。「スペースポート紀伊」では、「契約から打ち上げまでにかかる時間を世界最短に」、「打ち上げ頻度を世界最高に」を目標に掲げ、将来的には年間20機の発射を目指しているそうです。夢が膨らむプロジェクトですね。

串本町がロケット射場に選ばれた理由は、①地元の理解と協力が得られる、②射点の南に陸地や島がない、③射点の周りに建物や人がいない、④本州の工場からアクセスがよい、等の条件に当てはまったことです。串本町ではこれを契機に、宇宙飛行士や「はやぶさ2」プロジェクトに携わる専門家を招いてのシンポジウム、人工衛星やロケットに関する体験イベントの開催、漫画『宇宙兄弟』とコラボレーションしたオリジナルグッズの作成など、様々な取り組みを展開しています。

そして、地元の公立高校に「宇宙探究コース」を新設し、県内外から生徒を募集することも計画されています。小型ロケットの発射場を起点に、宇宙という夢のあるテーマに関連する様々な人やモノが集まり、まちが変わっていく、そして将来の日本の宇宙産業を支える人材が育っていくことを期待したいですね。

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